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「ジカ熱」
リリース日: 平成28年5月12日

ジカ熱とは?

ジカウイルスによる感染症
・潜伏期:2-13日
・症状 :80%は不顕性感染(症状が出ない)
     発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛
     消化器:腹痛、嘔吐、下痢、便秘
      皮膚:斑状丘疹性皮疹(丸く少しふくらみがある皮膚の変化)
       眼:結膜炎 
・治療 :対症療法のみ ワクチンはない

 

感染経路

蚊が媒介する感染症
蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)がジカウイルス保有者の血液を吸血してウイルスを保有し、 この蚊が非感染者を吸血する際に感染が生じる。
ジカ熱感染経路

流行状況

ジカ熱流行状況 中南米およびその周辺地域で流行
最新の流行状況についてはCDC(アメリカ疾病管理予防センター)のHPをご参照ください。
http://www.cdc.gov/zika/geo/active-countries.html リンク

感染対策のポイント

 ・ジカ熱流行地への渡航を控える
 ・ジカ熱流行地にやむを得ず渡航する場合
  蚊に刺されない工夫が重要!
  長袖服・長ズボンの着用
  虫除けスプレーの使用

日本で流行するか?

・日本でのジカウイルス感染症の報告は過去に3例
 3例とも海外に渡航した際に蚊に刺されて帰国後に発症。
 日本に生息するヒトスジシマカが媒介蚊となり得るため、ジカウイルスに感染した人を日本にいる蚊が刺した後に別の人を刺せば感染することもあり、輸入例を発端に流行する可能性は否定できない。

妊婦さんが感染すると大変?!

 妊娠中の女性がジカウイルスに感染すると胎児や新生児が小頭症を呈する症例がブラジルで多発しており、妊婦のジカウイルス感染と小頭症との関連が強く示唆されている。
 妊婦や妊娠予定の女性はジカウイルス流行地への渡航を控える事が重要。

ギラン・バレー症候群との関連?

 ジカウイルス流行地域にてギラン・バレー症候群を含む神経疾患を合併したジカウイルス感染症の症例が報告されている。
 ポリネシアにてギラン・バレー症候群を発症した42例中41例(98%)で血清学的にジカウイルス感染とギラン・バレー症候群との関連性が明らかになった。
 ※ギラン・バレー症候群:発症前4週以内に先行感染があり、脱力・しびれなどの症状を呈する。急性発症で経過予後はおおむね良好。

 出典
Cao-Lormeau VM, Blake A, Mons S et al; Guillain-Barré Syndrome outbreak associated with Zika virus infection in French Polynesia: a case-control study. Lancet. 2016 Feb 29. doi: 10.1016/S0140-6736(16)00562-6

性行為はいいの?!

 WHOの見解では、性行為によるジカウイルス感染について起こり得る事としている。
 ジカウイルス感染者とそのパートナーはより安全な性行為(コンドームの使用など)を行うことが推奨され、ジカウイルス流行地からの帰国後最低4週間は安全な性行為、もしくは性行為自粛を推奨している。

ジカ熱で死に至る事はあるか?

 健康な人がジカウイルスに感染して死に至ることは稀である
しかし、基礎疾患があり免疫力が低下している人がジカウイルスに感染すると死に至る事も考えられる。

出典・参考

・WHOホームページ
 http://www.who.int/topics/zika/en/ リンク
・国立感染症研究所ホームページ
 http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/6224-zika-fever-info.html リンク
・アメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)ホームページ
 http://www.cdc.gov/zika/ リンク