みんなの医療ガイド

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はじめに

病院のあり方に関する報告書「2004年版」より

全日病は、医療に関する基本的な考え方に関して、以下のように考える。

〔1〕 医療は、患者(国民)と医療人が協力して構築すべき公共財であり、国民の健康・ 生活に関する点で極めて重要である。
〔2〕 公共財としての医療の重要性を考慮すると、この議論は広く国民、関係諸団体、医療人が参加し、議論の過程について、 透明性が確保された上で、かつ長期的な視野に立って行われる必要がある。
〔3〕 全日本病院協会の責務は、約2270の会員病院を有する団体として、客観的な現状分析を行い、医療・病院・ 全日病のあり方、医療提供体制等の今後進むべき方向について議論を重ね、できるだけ具体的に内外に示すことである。

 医療とは医学の社会的適用である。医療は社会性、すなわち、他の分野との関係をもっている。社会性をもつということは、その組織の構成員が、安全と便益(自由と権利)を享受する代わりに、個人としても、組織としても、社会の一員であるという自覚を持ち、役割(責任と義務)を果たすことを意味する。今、医療界に求められているのが、「社会の中の医療」という位置付けであり、医療も経済活動を行っているという認識が必要である。「医療とは何か」は、法律には定義されていない。定義できない理由は、医療は、日進月歩の科学技術と経済情勢の影響を強く受け、変化が著しいからである。また、国民の医療に求める質が、価値観の変化が、生活の質向上に応じて常にあがりつづけるからである。医療は文化により影響される度合いが大きく、国や地域により、時代により異なる。医療制度が、常に変化し続けている理由もここにあるが、制度は頻繁に改定させるために複雑となり、一般国民はもとより専門職にとっても理解しにくいものとなっている。
 この「みんなの医療ガイド」が、国民の方々に医療のことを少しでもご理解いただける一助になればと考える。

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